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「時代の先駆者」来支鋼水墨芸術展

4月06日(木)

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Zhejiang美術館

来支鋼の作品を見ると、思わず彼の言葉「芸術に偽りを加えるのは簡単ですが、真の芸術は偽りが許されません」を思い出し、芸術に対する彼の敬虔さと憧れが伝わります。彼は美を創造することは非常に難しいことだと理解しているため、コツコツと努力し、挑戦しながら前進し、作品で自分を証明することしかできません。皆さんにお見せした作品も彼が数十年にわたり、「積墨」の道における探求と努力の結果です。作品の思想性、芸術性、学術性、美学的要素、芸術的審美についても考えてみましょう。詳しく言うと、構図、色彩の濃淡、視覚効果や鑑賞度などはすべて評価・鑑賞することができます。

「時代の先駆者」来支鋼水墨芸術展
「時代の先駆者」来支鋼水墨芸術展

日時・場所

2023年4月06日 9:00 – 2023年4月19日 17:00

Zhejiang美術館, NO.138, Nanshan Road, Xi Hu Ward, Hang Zhou City, Zhe Jiang Province

イベントについて

壮大で秀美な「来氏流山水」

春節が明けてまもなく、また春のニュースが届きました。

中国画が何千年も受け継がれ、発展し続けてきた理由はいくつかあります。まず一つ目に、中国画には深い思想的養分が内在されており、独立した存在ではなく、豊かな伝統文化の土壌からたくましく成長してきたのです。中国画は哲学の絵画、文化の絵画、芸術の絵画を集大成した絵画です。二つ目に、純粋な筆、墨、画仙紙に頼っていることです。それらの形や機能、名前は数千年も変わっていませんが、短い筆、紙と純粋な墨で、世界の広さ表現することができます。三つ目は、景色や心境を問わず、画家たちは皆自分の技法を最大限に発揮し、たくさんの作品を作り上げ、代々伝わってきた中国画を発展させました。安徽省珠城出身の来支鋼氏は、ダークホースのように水墨の宇宙を駆けめぐりました。破竹の勢いで飛び回り、繊細な筆触で人々を感動させ、時代の先駆者と言えます。

山水画は中国の伝統的な水墨画の一種であり、自然の景色を描くことで古人の「澄懐観道」(人と自然の調和が取れた状態で物事の法則と人生の要諦を体験すること)を実現します。人間の精神世界に山水を溶け込み、「天人合一」の理想を追求し、東洋哲学の精神と魅力を反映しています。来支鋼氏の絵画は確かに、中国画に含まれる内なる精神と、中国画が表現したい外面的な主旨を反映し、一定の深みと高みに達しています。彼の作品からは、全身全霊を傾けた創作、物事との交流、潜在意識、概念についての思考が伝わってきます。目に見える視覚(自然)に思考(哲学的思考)の進歩と、人文(文化)の蓄積が加わって、画面から自然の法則に沿いながら、自然を超えた境地を感じることができます。人々を魅了する美しい画面と技法で、考えさせる力を与えます。雄大な山々や縹渺たる煙と霧。絵画技法を柔軟に運用することで、自然の景色をそのまま再現し、心からの気持ちを表現しました。これは絵画の変革であり、量から質への転換であり、形而下の物理的運動から、形而上の精神運動への向上でもあります。「美は感覚的認識の完全性」(ヘーゲル)の創作傾向と新美観を体現しました。彼の絵画が魅力的で示唆に富むのは、すべて隠された美的要素によるものです。

来支鋼氏の絵画のベースとなっているのは、中国絵画の水墨画法です。特別な積墨法を使用しており、飾らない墨象(筆と墨で生み出した具体的な形態)そのものを追求しています。来支鋼氏が一番重要視している積墨は彼が見つけ出した、自分に相応しい、一番好む芸術の道です。墨象の創作には、素晴らしい技法だけでなく、創意工夫も大事です。古代人は「墨は五色に分かれる」と言いましたが、私は五色どころか「千色」あると思っています。墨で描くと濃淡、深浅、厚薄、強弱、明暗、力加減を表現できるだけでなく、勢いも表現することができます。来支鋼氏は、墨の色の変化を操り、対象物の質感、量感、空間感を表現し、視覚と画境の両方をより豊かにしました。羽のように薄い雲、厚くて重苦しい黒い霧、聳え立つ高山、果てしない空。来支鋼氏は素晴らしい積墨技法で様々な風景を蘇らせました。彼の絵には中国の画家たちが信仰し、表現したい伝統文化の本質、文化の真髄、中華民族の精神と民族の魂など、多くの要素を体現しています。彼の作品に目を通すと、中国画も水墨画も気韻にあふれています。中国画の雰囲気が直に伝わってきます。中国画の画家に相応しく、中国画の意志を貫き、中国画の正道を守り抜きました。来支鋼氏は絵画の革新と発展を追求し、墨の色、墨の形、墨の気韻で、自然の法則に従い、自然と調和する水気、霊気、仙気を表現し、創作プロセスと作品を融合させ、存在と意識の調和を図りました。澄み渡る空、連なっている山と川辺の鳥たちを描いた作品は風情に満ちており、優雅、雄大と秀麗が伝わってきます。彼は中国画の精神を守り、水墨画の優越性を最大限に生かし、調和のとれた表裏一体の美学を際立たせ、自分の「来氏流山水」を表現しました。従来の様式化された絵画スタイルから、自分のスタイルを見つけ出したその技法は、間違いなく芸術の絶え間ない革新と発展の本質や法則そのものです。「来氏流山水」は水墨の魅力を伝える新しい絵画様式であり、時代の発展と文明の進歩の産物とも言え、新しい意味を持ちます。実にすばらしいことです!

ルドルフ・アルンハイムが『美術と視覚 : 美と創造の心理学』で「すべての知覚には思考が含まれ、すべての推論には自覚が含まれ、すべての観察には創造が含まれる」という基本的な観点を表現しました。来支鋼の作品を見ると。思わず彼の言葉「芸術に偽りを加えるのは簡単ですが、真の芸術は偽りが許されません」を思い出し、芸術に対する彼の敬虔さと憧れが伝わります。彼は美を創造することは非常に難しいことだと理解しているため、コツコツと努力し、挑戦しながら前進し、作品で自分を証明することしかできません。皆さんにお見せした作品も彼が数十年にわたり、「積墨」の道における探求と努力の結果です。作品の思想性、芸術性、学術性、美学的要素、芸術的審美についても考えてみましょう。詳しく言うと、構図、色彩の濃淡、視覚効果や鑑賞度などはすべて評価・鑑賞することができます。21世紀に入り、多くの人材が集まる中国において、新人が輩出し、新しいものが生まれて広く注目を集めるようになりました。こんな時、公正で客観的な議論と学術的評価が特に重要だと思います。

培建氏から聞いた話ですが、浙江肖峰宋靱芸術院も展覧会の主催者であり、専門的な学術セミナーも主催しています。専門家や学者を招いて、来支鋼氏の絵画芸術について学術交流を行います。私はすごく有意義なことだと思っています。専門家、学者及び美術界の方々が積極的に自分の意見、本当に言いたいことを話し、芸術、真理を語り、芸術現状と発展の観点から、そして美術法則と美学原理などの審美文化から芸術評価をするように祈っています。作品はもちろん、作者自身について議論することもできます。なぜかというと、作品と作者は一体であり、内部的に繋がっているからです。絵が作者に似ているという言い方は絶対の真理ではありませんが、当てはまる場合が多いです。芸術現象の背景には、人間、人間と環境、人文と科学、社会と新しい知識、思想と分析、時間と歴史などが存在します。『来氏流山水』は個人的な形として現れましたが、結局のところ人間の生産活動や社会的実践の中で生み出されたものであり、孤立した存在ではありません。人間の生産活動には「内的スケール」があり、それはもちろん客観的な自然物が本来持つ美しさではなく、芸術の文脈における人間の知覚活動のスケールであり、マルクスが言う「美の法則」です。 私は大学の学部長を10年以上務め、80年間美術活動に携わってきましたが、人材の育成という点において、来支鋼氏のような優れた画家が現れたことを大変うれしく思っています。彼を見て、中国画が大きな進歩を遂げていくと確信することがことができました。創作には革新が必要であり、芸術には継続的な発展が必要です。ならどうやって実現するでしょう?念入りの教育、注意深い育成、共同支援、特に人材育成の仕組みに適した社会環境の作りが必要です。これは個人の問題ではなく、社会全体が人材育成という最優先事項に関心を持ち、注意を払う必要があります。

時が経つのは早いものであり、今日の中国画は中国独自の文化、著名な流派になりました。画家とその作品の量、中国画の繁栄した発展を見れば、誰もが嬉しくなるでしょう。しかし、大国の地位、大文化のビジョン、そして大芸術の観点から冷静かつ合理的に考えると、私たちの芸術界には価値のある大きな思索がまだ残っているのでしょうか?科学界では有名な「銭学森の質問」がありますが、それはいつも私の心に残ります。私はもう80 代ですが、「中国の芸術巨匠はどこにいるのか?」「中国ではまだ偉大な作品ができるのか?」と何度も心に問いかけずにはいられません。認めなければならない現実は呉昌碩、林風眠、徐悲鸿、斉白石、潘天寿、黄賓虹、張大千、董希文、劉海栗のような巨匠はもう亡くなって長年経ちました。

ここまで話すと、私は尊敬する学界の先輩、豊子愷の話を思い出しました。その言葉は画家と絵画の関係、主観と客観の繋がり、及び美的教育の重要性についての芸術哲学を説明しました。簡潔な言葉ですが、素晴らしい哲理が含まれおり、この場にも相応しい話しです。「芸術が客観的になる傾向がある場合、芸術家と作品との繋がりは少なくなります。逆に、芸術が主観的な表現を重視する場合、作品は人と密接なつながりを持ち、作者の人生を反映します。作品の場合、私は感情が込められた作品がすきで、様式化された作品を好みません。人の場合でも、私は芸術を暮らしにしている人が好きで、枠にとらわれた人を好みません」との言葉です。私の話しはここまでです。

(口述:肖峰、編集:郭培建)

中国美術学院元院長、中国美術家協会顧問、

浙江肖峰宋靱芸術院院長、西安市人民政府顧問

肖 峰

癸卯の早春

開幕式参加ゲスト:

中国文聯元副主席 覃志剛

浙江省政協元副主席 陳加元

浙江省政協元副主席 盛昌黎

浙江省政協元副主席 孫文友

杭州市政協元副主席 趙光育

浙江省文化庁元副庁長 楊建新

浙江省文聯元党組書記 田宇原

浙江省文聯元一級巡視員 蒋建東

浙江省統計局副書記 副局長 一級巡視員 呉家曦

杭州市会議展覧業協会会長 杭州市政府元副秘書長 葉敏

中国美術学院元副院長 高法根

浙江美術館館長 浙江省美術家協会副主席 応金飛

浙江肖峰宋靱芸術院執行院長 郭培建

中国美術家協会策展委員会副主任 著名な評論家 皮道堅

中国美術学院芸術管理 教育学院院長 黄駿

中国美術学院国際教育学院元院長 任道斌

中国美術学院教授 博士課程指導教員 周剛

中国美術学院教授 芸術教育と管理学院副院長 単増

本画展統括者 浙江美術館元コレクション部主任 尹舒拉

中国美院美術センター主任 司文閣

浙江大学芸術 考古学院教授 黄河清

上海大学美術学院副教授 キュレーター 李暁峰

寧波美術館元館長 韓利誠

浙江省国際美術交流協会副主席兼秘書長 陶文傑

浙江省伝媒学院設計芸術学院教授 楊大偉

中国美術館副研究館員 魏祥奇

華南師範大学外国言語文化学院教授 凌海衡

芸術評論家 姜俊

王少求美術館館長 王少求

『国際日報』創設者 熊氏グループ董事長 熊徳龍

深セン来支鋼芸術センター董事長 温長青

中亜グループ董事長 周偉国

浙江省文化産業学会副会長兼秘書長 謝作盛

西湖芸術博覧会総キュレーター兼秘書長 汪驥

深セン国銀レンタル董事長 王学東

香港商報編集長 戴傑

セミナーのゲスト:

セミナーの司会:皮道堅  中国美術家協会策展委員会副主任、著名な評論家

高法根  中国美術学院元副院長

任道斌  中国美術学院国際教育学院元院長

周  剛  中国美術学院教授、博士課程指導教員

尹舒拉  今回の画展の統括者、浙江美術館元コレクション部主任

単  增  中国美術学院教授、芸術教育と管理学院副院長

司文閣  中国美院美術センター主任

黄河清  浙江大学芸術と考古学院教授

李暁峰  上海大学美術学院副教授、キュレーター

王少求  王少求美術館館長

陶文傑  浙江省国際美術交流協会副主席兼秘書長

楊大偉  浙江省伝媒学院設計芸術学院教授

蔡樹農 『美術新聞』の首席記者

魏祥奇 中国美術館副研究館員

姜  俊 芸術評論家

セミナー主宰:皮道堅

主催者:李可染画院

浙江肖峰宋靱芸術院

実施:国際水墨博覧会

             深セン市来支鋼積墨山水画文化芸術発展有限公司

展覧会の備考

展示ホール:浙江美術館4/5/6号ホール

セミナー:4月8日 午後16:00

指導者:浙江美術館、広東美術館

キュレーター:尹舒拉

組織:汪 驥

プロジェクト責任者:趙漫錡

陳列:来 帥

調達:張麗敏

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